JASRAC(日本音楽著作権協会)が大手音楽教室から音楽著作権使用料を徴収するという報道がなされ、2月の初旬から話題になっています。
著作権関連の話題が大好きなトマト屋としてはぜひとも取り上げたい!
70回の節目になんて素晴らしい話題なんだ!と自画自賛していますが、長い、話が長いぞトマト屋よ。番組内でご紹介する参考資料をまとめましたので、合わせてご覧ください。
※番組を聴くより先に、参考資料を読もうとしているあなた!全部読んだら番組聴く必要ないですからね!
JASRACが音楽教室から著作権利用料を徴収する方針
はじめに、法律の解説は法律の専門家にしか許されておりませんので、
著作権に詳しい弁護士さんなどの解説やご意見をご紹介しつつ、音楽著作権の歩みを中心にお届けしていきます。※一般人の考えであり法律解説ではありませんので悪しからず
JASRACの動きに対して、大手音楽教室側はヤマハ音楽振興会を代表として「音楽教育を守る会」を立ち上げ、結束して立ち向かう姿勢です。Webサイトを立ち上げ、公開質問を投げかけています。
また、音楽教室側だけでなく、作詞家の中にもコメントを寄せる方がいます。
JASRAC正会員の一人として。私は「営利を目的とする場」での演奏であるなら、当然楽曲の著作権使用料は払うべきものだと思う。だけど、音楽教室で「練習のために」弾いたり歌ったりするものから、使用料をもらいたいと思ったことなどない。https://t.co/ituJlOo0yY
— 及川眠子 (@oikawaneko) 2017年2月2日
JASRAC側も誤解をされては困る、とWebサイトにQ&A方式で現状を解説しています。
JASRACの説明によれば、10年以上前から交渉を行っているが難航しており、今回の記者発表に至ったとのこと。これまでどんな交渉が行われ、今後どのような結果となるのか興味深く見守っていきたいと思います。
プラーゲ旋風と音楽著作権協会の成り立ち
さて、皆さんご存知の「プラーゲ旋風」に関しては、以下のWebサイトが簡単にまとまっています。JASRACの前身である「大日本音楽著作権協会」が設立された理由はいったいなんだったのか。誰のための音楽著作権管理団体なのか。
年間1,000億円をキープする音楽著作権利用料
番組内では取り上げていませんが、「インタラクティブ配信(ざっくりいうとインターネットを通した音楽著作権利用)」分野は前年度比111.1%と好調に伸びているのが印象的です。
その金額、約98億円!
何かと槍玉に上がることの多いJASRACですが、、
音楽業界の権利関係はなかなかに複雑なものです。むしろ、JASRACのおかげで、著作権料を支払えば誰でも音楽を使うことができます。
クリエイターへの分配が下手くそだ、どんぶり勘定だと批判されることもありますが、自主的かどうかはさておき、全曲申請に向けて努力をされていると思います。
私自身が音楽業界にいるわけではないので完全に理解しているわけではありませんが、音楽を生み出すには沢山の人が関わっています。関わった人が対価を受け取る仕組みが色々とあります。
しかし、技術の進歩により音楽の流通経路は多種多様となり、これまでのCDを制作して売る以外にも多くの選択肢が出てきています。また、制作のコストも劇的に下がってきています。このような状況の中で、権利関係の「大人の事情」的なものがクリエイターの足を引っ張らないものになってくれればと願うばかりです。
今回ご紹介したWebサイトを全て読破できた方は、ぜひトマト屋に直接お声がけください。
この番組では皆様からのご意見をお待ちしております。
メールアドレス saredo@narabazu.com
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